2010年8月5日木曜日

渋谷にて


大城です。初投稿だったりして。。
本日53235ちゃんと一緒に渋谷タワレコ寄って参りました。K'DLOKKしっかり試聴機んとこに並んどりました。すでに数枚売れていた模様で、嬉しいかぎりです。

K'DLOKKの2人とは僕がまだ沖縄に住んでた頃、2年の長期入院生活と1年近い自宅療養期間を経てこれからどうしようかなって時期に知り合いを通じて出会ったのですが、そっから考えると結構長い付き合いになってます。

その時期2人は今は無くなってしまった高砂ビルという、アトリエやらイベントスペースやらギャラリーやらを運営するアーティスト達に解放されてた建物の一角でcotefというスペースを学生ながらやってて、そこには内橋和久さんや山内桂さん、先日亡くなった人間ロケットさんやjugzの小西さん等々、かなりクセのある人らが出演してました。僕もよくそこでの出演に誘ってもらってました。
女の子ばかりで運営してたスペースで、男子としては普通に遊びに行って飲みながら話したりするのも楽しかった。話聞いてくれるし。。

3年も世間から離れてると、再突入する事に対して億劫になるもので、ある意味cotefでリハビリさせてもらった感じもあるんですよね。
何かで恩返しができればなという気持ちもあったので、個人的には今回のアルバムの制作に関わらせてもらう事でその機会を得たなと思うところもあったんです。

この2人は野放しというか、野生動物みたいなとこがあって、音楽にもそれが100%反映されてるとこが面白い。僕が出会った頃はK'DLOKKが結成されて間もない時期で、今はもうそろそろ結成6年目になりますが、普通のバンドなら6年も続けてれば演奏も楽曲も洗練されてきちゃうところ、この2人が洗練させてきたのはむしろ初めて一緒に演奏した時にぶつけ合うような野生的な勘なんじゃないかと思ってます。53235が東京、nobが沖縄(現在は浜松)って物理的な距離が2人の間にあるって事もちょっとした要因なのかも知れません。

僕は小さい頃に川辺で捕まえたアオガエルをウチで飼おうとして、餌を食べてもらえず死なせてしまった経験があります。成熟した野生動物を檻の中に入れても飼いならすのは難しいって事実を目の当たりにした出来事でした。
録音という作業は、現場で鳴っている音を捕まえて、スピーカーという檻の中に入れて聴き手に鑑賞してもらうって側面があるので、2人の録音をする事が決まった時、なるべくその野性的な持ち味を殺さず、できるだけ檻を取っ払えるようにしようと考えました。
このアルバムではそれが上手く行った部分と、そうでない部分はありますが、そんな事はどうでも良いとでも言わんばかりに、2人の飼いならす事のできないエネルギーみたいなものをたっぷり含んだ一枚に仕上がってます!

メンバーがこれだけ離れて住んでいるのに、継続できてるってバンドも中々いないと思います。今後の2人の活動がどう展開してくのかも楽しみです。

2人を知ってる人も、知らない人もこのアルバムを手に取って、そして今後の活動も見守って
もらえたらと思ってます。